モラルBOX日記

【半田市立さくら小】心のゆとりを大切に

公開日
2015/11/27
更新日
2015/11/27

情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)

現在,私たちの身の回りでは,スマートフォンを持つ人を多く見かけます。子どもたちの間ではどうでしょうか。内閣府による平成25年度青少年のインターネット利用環境実態調査では、携帯電話・スマートフォンの所有率は小学生36.6%,中学生51.9%,高校生97.2%という結果が出ており,中学生ではおよそ2人に1人が携帯電話やスマートフォンを所有しています。これらのことからも,本校では小学校段階で身につけさせる情報活用能力の中で,特に情報モラル教育が大切であると考え,力を入れています。今回は,小学6年の児童を対象に行った情報モラル教育について取り上げます。

 はじめに,クラスの子ども28人にスマートフォンを持っているかを聞いたところ,自分用が10人,家族共有が17人であり,子どもたちも驚いていました。授業では,「LINE」について起こりがちなトラブルを扱い,スマートフォンは単に道具であり,人の真の気持ちが伝わらない危険性があることを学びました。また,スマートフォンの普及によって人々が失ったものについて考えました。「考えること,視力,会話,運動」など様々な意見が出ました。ところで,江戸時代に郵便の役目として活躍した飛脚は,江戸から大阪まで郵便(情報)を届けるのに,早くても3日ほどかかったそうですが,スマートフォンが普及した今では,地球の裏側にもすぐに情報を届けることができます。人々はいろいろな事がすぐにできるという便利さを手に入れた反面,いろいろな事をすぐにやらなくてはいけなくなりました。つまり,人々が便利さと引き換えに失ったものは,心のゆとりです。それは,仕事をする大人たちや,メールの返信を急ぐ子どもたちも同じように感じているのではないのでしょうか。
 
 最後に,子どもたちから,「メールは便利だが,使う人の心のゆとりが必要」,「スマホに人間が使われないよう気をつけたい」という感想が聞かれました。                

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