【高浜市立吉浜小】心を育てるペア活動
- 公開日
- 2015/12/28
- 更新日
- 2015/12/28
心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)
吉浜小学校では、ペア活動をさかんに行っている。「1年と6年」「2年と4年」「3年と5年」の組み合わせで、それぞれにペア学級があり、ペアの児童がいる。上の学年が企画した活動を行ったり、授業で進めている発表の場面を見合ったりしている学級もある。また、学校での活動では、朝の吉浜っ子タイム(10分)にダンスを一緒にしたり、夏休みの作品展を一緒に回ったり、吉浜っ子フェスティバルで一緒に回ったり、ペア給食をしたりと様々な場面で交流を重ねている。学校全体で交流した際には、必ず手紙を書いて交換をしている。この活動は、6年以上前から続いており、児童の心を育てる活動となっている。
毎年、1年生と6年生の交流は、他の学年間よりもたくさん行われている。交流は、入学当初から始まり、2週間くらいの間、6年生が1年生の朝の身支度の手伝い、本の読み聞かせ、トイレへの誘導などの世話を行っている。まだ学校に慣れていない1年生の児童にとって、自分のお兄さんお姉さんという特別な存在でとても頼りになるのである。6年生の児童も6年前に同じようにしてもらったという経験から、「優しくてあたたかい気持ち」で1年生の児童と触れ合うことができるようだ。
今年度は、1年生の育てたさつまいもを使って「おいもパーティー」を行った。1年生だけでは大変な活動も6年生のペアの児童と共に行うことで、スムーズに活動が行われ、楽しくて特別な会となった。また、秋祭りに幼稚園や保育園児を招待する前段階として、6年生のペアの児童を招待して、アドバイスをもらったりもしている。
これらの活動は、一人一役ということで、学級内で目立たない児童も「しっかりしなくては」という気持ちが働き、活動した際には、「ありがとう」の感謝の心に触れることができる。自分の存在価値を認めてもらえる活動は心に栄養を与えてくれているのだ。下の学年の児童もありがとうの気持ちの伝え方が分かったり、何年後か先の自分を見通すことができたりしている。「あんなふうにしてあげたいな。」「あんなふうになってみたいな。」というあこがれの存在が目指すべきモデルとなっている。このようにして毎年、吉浜小学校の伝統が確実に受け継がれ続けている。