【知立市立来迎寺小】情報モラルを考える
- 公開日
- 2016/10/06
- 更新日
- 2016/10/06
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
6年生のある学級(在籍27人)のほとんどの児童が、家庭でコンピューターやインターネットを利用しています。中でもメール機能を「よく使う」と答えた児童は7人、「ときどき使う」と答えた児童は7人、「全く使わない」と答えた児童は13人いました。さらに、メールを利用する上で困ったことは、「知らない人からメールがきて困る」「ときどき変なメールがきて困る」といったものが多く、メールの使い方や危険性について学習することが必要であると感じました。
そこで、9月23日に、この学級で情報モラルの学習を行いました。使用した資料は、インターネットを通して知り合い仲良くなったB男から、手術を間近に控えた人がつくった詩の添付されたメールが主人公のA男に送られてきたという設定です。手術を成功させるためにも、そのメールをできるだけたくさんの人に送ってもらいたいという趣旨で、転送するべきかどうかA男が悩むといった内容です。
資料を読んだ後、まず、個々でA男はどうすべきか、理由づけをして考え、次に、全体で考えを共有し、再度個々で自分の意見を見つめ直すことにしました。
個々で考えたとき、「送るべきではない」と考える子が半数以上いました。その理由として、資料に出てくるA男のお父さんの言った「チェーンメールはネチケット違反である」を多くの子が理由に挙げていました。また、「送った方がいい」と答えた子が少数おり、「悪い内容のメールではないし、転送してもいいと思う」と理由に挙げていました。全体で考えを共有する場では、「メールの内容が本当のことか分からない」「転送したら次の人がA男みたいに困ってしまう」「転送するのは親切心かもしれないけど逆効果になってしまう」などの発言がありました。再度、自分の意見を見つめ直す場では、「同じ考えだけど友達の理由を聞いてなるほどと思った」など理由付けの視野が広がり、多様な道徳的な考えが高まった時間となりました。