【知多市立中部中】 いろいろな自分を好きになろう
- 公開日
- 2016/11/21
- 更新日
- 2016/11/21
心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)
「私は友達から嫌われている」、「自分は駄目な人間だ」、中学生が抱えている悩みの一つでしょう。そこで、生徒一人一人の心を「しなやか」にし、自己肯定感をもたせるために、学校保健委員会を開催し、講演「自分の言葉 自分の気持ち」を聞きました。講師にお迎えしたのは、 桑原規歌 先生です。中学校の養護教諭として勤務された経験を踏まえて、お話をしていただきました。
私たちは、友達や先生など周りの人たちから認められたことを自分の価値であると思い込んでしまいます。そのため、周りの人たちの判断で、自分というものがどのようにも変化してしまいます。周りの人たちの判断にとらわれることなく生きる心の「しなやかさ」をもつことが大切とのことでした。
また、私たちの脳は、自分が意識しているところに焦点を当てて活動しようとします。マイナスの意識をもって物事をとらえると、脳はそれが全てであると認識し、それを実現するために活動します。脳が捉えているものが、真実を表しているとは限らないので、自身の価値を判断する前に、自分のプラスになる思考を意識することが大切だと知りました。
講演を聴いた生徒からは、「私は、『むり』や『できない』など、マイナスの言葉をたくさん言っているので、自分で自分の力を抑えてしまっているのだと思いました」や「私たちが見ている景色は、こんなにも狭いものなのだと思ったので、この先何かつまずいたり悩んだりしたときは、自分を否定するのではなく、見方を変えたり、違う視点から考えたりしてみたいです」などの感想が聞かれました。
私たちの中には様々な自分がいて、一部の自分だけにとらわれず、どんな自分が存在してもよいという感覚をもつこと重要だそうです。場所や場面によって様々な自分が出せるような「しなやか」な心を育てていきたいです。