【豊田市立飯野小】パソコンを使ったモラルジレンマの授業
- 公開日
- 2016/11/29
- 更新日
- 2016/11/29
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
本校5年生(1組23名、2組23名)の児童は、明るく素直な人柄の子が多い。学校行事だけでなく、ふだんの授業の中でも仲間と協力して学ぼうとする意欲が高く、まとまりがある。その一方で、仲間の言動に対して深く考えることなく賛同してしまい、その場の雰囲気に流されてしまう傾向にある。そこで、モラルジレンマ「ぼくは伴奏者」を実施し、本当の友達とは何かを考えた。
本校には、セパレートパソコンが導入されており、教室にもネットワーク環境が整備されている。タブレットパソコンとして教室に持ち込むこともでき、様々な教科で利用できる。そこで今回は、ネットワークを利用した「アンケート機能」や「資料配布機能」などを使って道徳の授業を実施した。
初めのアンケートでは、「助ける」の意見が圧倒的に多く、その理由としても、「危ないから」「押してあげるのが友達」といった理由が主なものだった。その後、意見交流の中で、「親友なら、信じて最後まで応援する」「親友なら、くじけそうな時に叱ってでも励ます」などの意見が聞かれ、深く考えずに「助ける」を選択した児童たちの考えが揺さぶられる場面があった。最後に、もう一度アンケートをとったところ、「助ける」「助けない」の意見は半々になり、理由も「今回は助けるが、もう一度一緒に練習して大会に出る」など、初めと比べて明らかに深まりのある言葉が聞かれた。
授業のまとめでは、「一緒にいるだけが友達じゃない」「一緒にいい方向に成長できるのが親友」などの感想があり、これからの学校生活を良い方向に変えていこうとする児童たちの思いが感じられた。