【みよし市立黒笹小】心を込めて「いただきます」
- 公開日
- 2016/12/16
- 更新日
- 2016/12/16
心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)
みよし市の給食センターから栄養士を迎えて、1年生は「給食はだれがつくっているのか」、3年生は「栄養について」のお話をいただきました。栄養士が「給食博士」にふんしての登場です。1年生の子どもたちは、給食が、「給食センターで作られていること」「トラックで運ばれること」「学校に配膳員さんがいること」は知っていますが、栄養士の存在は知りませんでした。栄養士さんは、栄養のことだけを考えているわけではありません。いろいろな味や多くの食材に触れてほしいという願いをもって、給食が考えられていることが子どもたちの心に響きました。また、給食をただ作るだけでなく、安全にとても気を遣っていることもお聞きしました。作っている過程で20回以上手を洗うこと、異物が入らないように徹底した服装チェック、そして、ふだんからの健康作りなど、すべて驚きです。家族に病気が出たら、給食センターを休まなければいけない、という徹底ぶりに子どもたちはとても驚きました。ただ「おいしい」給食だけでなく「栄養」「安全」、そして、「食の豊かさ」まで考えて作られる給食なのです。そして、その給食が学校に運ばれてからも、配膳員さん方の心遣いによって給食が運ばれるのです。
教師が「みんなのことを、こんなに大事に思って作られているんだね」と話すと、子どもたちは自然と心から感謝の気持ちがわいてきました。「この『ありがとう』の気持ちを、これからどうやって伝えていく?」と子どもたちに投げかけると「手紙を書いて『ありがとう』って言いたい」のほかにも、「残さず食べる」「おいしく食べる」さらには「盛りつけも考えてくれているからきちんと盛りつけたい」「こぼさないように運んでもらったから、私たちもこぼさないようにしたい」という意見まで出てきました。
本校では、給食の食べ残しの量はふだんから少ないのですが、最近は一層「残さず食べよう」という思いが膨らんできました。3年生では、栄養や作る人の思いや願いを知ってからは、ただ「嫌い」というだけでなく、自分から食べてみようとする子どもが増えました。「食」は、「人を良くする」と書きます。子どもたちが多くの命のつながりを感じて、作る人の思いや願いを知った今、心を込めた「いただきます」の声が、校内に響きます。