【豊田市立小清水小】疑似体験ツールで実感する文字の力
- 公開日
- 2017/02/28
- 更新日
- 2017/02/28
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
5年生児童を対象に「メールの書き方を考える」授業を行いました。学校の給食の時間に食べ物をこぼしてしまい、多くの子に迷惑をかけた友達に対して、メールで励ますという事例を取り上げました。事例のメールにはいくつかの問題点があったので気になる点を確認すると、「わざわざ本人が知らない文句を教えたら、悪口を言いふらされているんじゃないかと不安になる」「『まぁ、〜しろよ』という威張った言い方が、友達なんだろうけど、落ち込んでいるときにはつらいと思う」「『気をつけろよ』って書いてあると、怒られているような気がする」
人は会って話している時は、表情から同じ言葉であっても、ニュアンスが違うことが分かるけれども、メールではそれができないからこそ補う言葉を忘れないようにすること、必要であれば絵文字や顔文字で送り手の表情を伝えて安心させることもできること、何より、相手の気持ちに寄り添って伝える内容や言葉を選ぶことなど、大切なことに気が付くことができました。また、コンピュータ室の疑似体験ツールを用いることで、本文だけでなく、メールのタイトルにも気をつけなくてはいけないことに気が付きました。話合いを生かして、改めて友達を励ますメールをワークシートに考えました。児童たちは、「誰にも失敗はあるもんだよ」「心配しなくていいんだよ」「元気を出してね」と、言葉を選んで書くことができました。
スマートフォンの疑似体験ツールを用いた授業は、子どもたちの興味を強く引き、メールを受け取るわくわく感と、内容に問題があったときの衝撃を十分味わうことができ、メールのやりとりについて学ぶには効果的です。今後も本校では高学年を対象にスマートフォンの疑似体験ツールを用いた情報モラルの授業を実践していきます。