モラルBOX日記

【新城市立鳳来東小】  「はしの うえの おおかみ」 1年 あかるいこころ

公開日
2017/03/15
更新日
2017/03/15

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

 本校の1・2年生は、男子3人、女子5人、合計8人の複式学級である。ふだんは、仲がよいが、自分の思いのままに行動をして、人に迷惑をかけることもある。そこで、この資料を使って、思いやりの心と友達に対して親切にしようとする気持ちを考えさせることにした。
 本資料は、一本橋の上で、渡ってくる弱い動物(うさぎ)に意地悪をしていたおおかみが、力の強い熊に出会い、思いがけなく親切にされて感激し、自分の行動を反省して親切にしようとする話である。主人公に託した本音を語らせながら、親切にされた時の気持ちを捉えさせることを通して、親切にすることの大切さに気づかせることにした。
<授業の流れ>
(1)親切にしてもらって、うれしかった経験を発表する。
(2)資料(写真の4場面の絵)を見て自分の考えを発表する。
・ウサギに意地悪をしているおおかみの気持ち
・相手が熊だと分かったときのおおかみが考えたこと
・熊の後姿を見送っているときの気持ち
・うさぎを通した時のオオカミの気持ち
(3)親切にした経験を話し合う。
(4)「親切」についての話を聞く。
 この資料は、4つの場面の絵を見て自分の考えを発表するので、1年生でも絵を見て自由に発表することができた。「おおかみは優しくしてもらって、今まで自分がしてきたことがよくないことだと分かった」という意見も出た。この意見から、自分より強いものに出会うことによって、おおかみの気持ちが変化したことを理解し、弱い者いじめはいけないことだという子が多く出た。授業後、子どもたちは、お互いに優しく接するようになってきた。また、相手の立場を考えて、行動しようとする気持ちが芽生えてきた。時間がたつと、この気持ちも薄れてくるので、このようなことを繰り返すことによって、相手を思いやる心を培っていきたい。