モラルBOX日記

【小牧市立光ヶ丘小学校】 野外学習で学んだこと

公開日
2017/06/16
更新日
2017/06/16

ちょっといい話

 5月16日(火)〜18日(木)に、5年生が阿南少年自然の家で野外学習を行いました。豊かな自然の中で集団生活を行うことは、子供たちにとって貴重な体験です。日常生活では学べない多くのことを、体験を通して感じ取ることができます。野外学習後、子供たちの振り返りにあった「学び」は、「責任感」「規則・ルールの遵守」「自然愛護」など様々でしたが、ほとんど全ての子に共通していたのは「協力」でした。「協力の大切さ」を実感できたエピソードとして、複数の子があげていた出来事を紹介します。
 一日目に、マレットゴルフを行ったときのことです。事前の説明に、マレットゴルフで使用するスティックとボールを大事に扱い、遠くに飛ばしすぎないこと、もし破損、紛失した場合は弁償しなくてはならないことなどがありました。そのため、どの子も注意深く道具を扱ってゲームをしていたと思います。しかし、ある子が打ったボールが思いがけないところに飛んでいき、見失ってしまいました。「なくしたら弁償」という言葉が心に残っていたので、その子は、「困ったことになった」と必死にボールを探し始めました。その姿を見て、同じ班のメンバーもすぐにゲームの手を止めて、一緒に探し出しました。周辺を必死で探すのですが、そう簡単には見つかりません。すると、何と他の班のメンバーまで一緒に探し始めたのです。そんな大捜索の末、何とか草の茂みに隠れていたボールを探し当てることができました。
 この体験のことを同じ班のメンバーの一人は、振り返りの中でこう書いていました。
「班のみんなが、いっしょうけんめい見つけようとしても見つけられず、他の班の人たちも協力してくれて、おかげで見つかり、やっぱり協力は大事だと改めて分かりました。」
 同じ班のメンバーだけでなく、他の班の子供たちも心配して、ゲームの手を止め、一緒に探し始めたとき、ボールをなくした子は、どれだけ心強く、勇気づけられたことでしょう。そして、多くの協力があったからこそ、最後まであきらめずにボールを探し当てられたのだと思います。野外学習が終わり、日常生活に戻った子供たちですが、このときの温かい心が冷めないように、学年の絆(きずな)を深めていってほしいと願っています。

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