【江南市立古知野西小学校】思いやりと共生の心を育てる「福祉実践教室」
- 公開日
- 2017/06/20
- 更新日
- 2017/06/20
心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)
【真剣に点字を打つ4年生児童】
本校では、毎年、江南市社会福祉協議会と連携して「福祉実践教室」を実施しています。ガイドヘルプ・手話・点字・高齢者疑似体験などの体験活動を通し、介助する側や介助される側の立場に立って、それぞれの思いを共感的にとらえ、共に生きる人間の育成を目指しています。今年度も、3年生は手話教室、4年生は点字教室、5年生は視覚障がい者ガイド教室、6年生は高齢者疑似体験教室を実施する予定です。その他にも、2年生では介助犬PR事業、6年生では認知症サポーター養成講座を行う予定です。子供たちの発達段階に応じた体験活動を計画しているため、全ての子供たちが小学校6年間で様々な福祉体験活動をします。
昨年度実施した4年生対象の点字教室では、点字を打つ体験をしました。まず始めに講師の方から、点字の仕組みや打つルールについて説明を聞きました。子供たちからは「点字の表し方はローマ字の書き方に似ている」という感想が聞かれました。また、点字を打った後、ひっくり返して読むので、右から順に打っていくこと、点の位置が反対になった「点字一覧表」を見て打つことなどを教えていただきました。その後、実際に「点字一覧表」を見ながら、点字を打つ練習をしました。点字を打つ道具は一人1セット用意されていました。「古知野西小学校 4年1組 ○○○」をひらがなと数字で打っていきました。用紙の上に型を載せ、専用のペンで打ちました。力加減がわからず、初めはうまく打つことができなかった子供たちも、徐々に慣れ、打つスピードもスムーズになっていきました。どの子も集中して作業し、教室は水を打ったように静かになりました。できあがったものを講師の方に見ていただいて、「上手にできたね。」と褒めてもらうと、満面の笑みを浮かべ、満足そうに友達に見せていました。
最後に、しょうゆやシャンプー、缶ビールなど点字が付いている容器を紹介していただきました。子供たちは手で触りながら、点字の感触を確かめ、何と打たれているのか友達と相談しながら読んで確認していました。
今回の体験を通して、点字やユニバーサルデザインについて興味・関心をもった子が増えました。これを機会に、障がいのある方々への理解を深め、共生できる社会に貢献する子供たちを育てていきたいと思います。