【西尾市立佐久島中学校】 心の授業
- 公開日
- 2017/09/21
- 更新日
- 2017/09/21
心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)
本校では、平成26年度からスクールカウンセラーと協働した「心の授業」を行っています。「心の授業」は、いじめや不登校等の心理危機を未然に予防することや、コミュニケーションを中心とした対人関係能力を育むことを主なねらいとして、年間10回程度実施しています。1年生から3年生までの全校生徒が、一斉に授業を受ける形式で行います。
授業では、教師とスクールカウンセラーが、それぞれの専門性を発揮して協働しながら実践に取り組んでいます。まず、前・後期に行う事前のアンケート調査や、毎授業後の感想から生徒の実態を把握して、授業のねらいを定めます。そして、エンカウンター(本音を表現し合い、それを互いに認め合う体験)、認知行動療法(認知に働きかけて、心のストレスを軽くしていく方法)、アサーション(自分も相手も大切にする自己表現)、アンガーマネジメント(怒りの感情を制御するための方法)、レジリエンス(精神的な回復力・防御力)など、様々な心理学の理論からプログラムを策定していきます。
今年度も、すでに5回の授業を実施しました。テーマは「他己紹介」「自分って」「君ならどうする」「困難を乗り越える力はどうしたら身に付くか」「心をひらく描画」です。9月に実施した「心をひらく描画」では、スクイグル(なぐり描き法)を通して、集団の非言語的コミュニケーションを体験しました。「自分が描いた線が、自分の想像とは違った絵になって面白かった。」と柔軟な発想や仲間と協力する気持ちが高まりました。また、「楽しくできた。みんな個性が出ていた。またやりたい。」と互いの完成した作品を認め合うことで自尊感情も高まりました。