モラルBOX日記

【北名古屋市立師勝南小学校】想像力を豊かにして情報を受け止める

公開日
2018/03/06
更新日
2018/03/06

情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)

 昨今、スマートフォンやインターネットが、子供たちのより身近なものとなり、子供たちは、情報を取捨選択する力を身に付ける前に、その大波にさらされながら毎日を過ごしている。「フェイクニュース」という言葉も飛び交う中で育っていく子供たちは、情報に踊らされないような冷静な判断力をもつ必要がある。
 そこで、5年生の児童を対象に、情報モラル教育を行った。国語の教材「想像力のスイッチを入れよう」を活用して、情報モラルについてクラスのみんなで考えた。その話合いの中で、メディアで伝えられる大きな事実の、ほんの一部の側面を見聞きして、自分勝手に思い込んだり、結論を急いだりすることの危険性について学んだ。つまり、あふれる情報の中で事実なのはどの部分か、伝え手の印象が加わっている部分はないか、冷静に想像することで、必要な情報を的確に受け止めることができるようになると子供たちは知った。
 また、友達同士のメールなどでのやりとりの言葉一つをとってみても、いろいろな受け止め方ができたり、誤解を生んだりすることがあることに気付いたようだった。実際にそういったトラブルを経験した児童もいた。
 そんな危険を避けるためにも、今後も、情報を受けとるがわとして、「想像力のスイッチ」を入れ、目の前にある情報が事実の全てだと捉えないようにさせていきたい。
 授業後の感想では、「これからは、情報を確認しながら、思い込みを減らす努力をしたい」「想像力を働かせ、他の見方はできないかな?と考えるようにしたい」など、情報をうのみにしないように気を付けようとする気持ちが高まってきました。