【瀬戸市立祖東中学校】「秘密の友達」〜友達のよいところをみつけよう〜
- 公開日
- 2018/08/27
- 更新日
- 2018/08/27
心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)
中学1年生。緊張して入学してきた子供たちも、徐々に新しい環境に慣れてきました。新しい友達との距離が近づけば近づくほど、友達のいろいろな面が見えてくるものです。苦手な部分も見えてくる頃でしょう。さらに、次第に友達関係も固定されてきます。そんなときだからこそ、いろいろな友達のよさに目を向けさせたい、友達との良好な関係を築かせたい。こんな願いから、友達のよさを見つける授業を行いました。
<展開>
1.3つの封筒にそれぞれ、クラスの子の名前が書かれた紙を全員分入れておきます。
2.3つの封筒から1枚ずつ、紙を取ります。(自分の名前が出てきた場合や同じ名前が出てきた場合は、その場で引き直します)
3.選んだ3枚の紙に書かれた名前の友達が、「秘密の友達」です。
4.「秘密の友達」は、誰にも教えてはいけません。1週間、その友達をこっそり観察し続けます。よいところを見つけたら、メモ用紙に書き留めます。(1日の反省として、帰りの会で時間を設けました)
5.1週間後の授業で、「秘密の友達」宛てに手紙を書きます。
6.その手紙を、直接手渡します。(この時初めて、自分を観察していた友達が分かります)
7.もらった3枚の手紙を読んで、感想を書きます。
<生徒の感想>
・自分は、よいところがあまりないと思っていたけれど、友達からのメッセージを見て、自分のよいところがわかりました。すごくうれしい気持ちになりました。この活動がなくても、友達のよいところを見つけて、伝えていきたいと思いました。
・あまり関わったことのない友達のよいところを知ることができました。手紙は少し照れくさかったけれど、喜んでくれたのでうれしかったです。
・友達が教えてくれたことで、自分の長所を知ることができました。さらに自分に自信をもてるようになりました。
友達のよいところを見つけようとすれば、よいところを見つけられる目(心)が育ちます。逆に、友達の悪いところばかりに目を向けてしまうと、心が落ち着かず、友達との関係は悪化してしまうものです。今回の活動を通して、クラスの雰囲気が以前より温かくなった気がしました。誰に見られているか分からないというドキドキ感も楽しみの一つ。今まであまりしゃべったことのない友達とも交流のきっかけになったようです。自分のよさを認めてもらってうれしくない子どもはいません。友達に対して温かい気持ちで接することができるよう、今後も活動を続けていきます。