【常滑市立常滑東小学校】考え、議論する道徳をめざして
- 公開日
- 2018/11/05
- 更新日
- 2018/11/05
心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)
本校では、今年度の現職教育において、「考え,議論する道徳を目指した発問、切り返し等の教師の言葉の工夫及び指導方法」の研究に取り組んでいます。
主発問を精選し、児童の考えを深めながら多様な意見を引き出せるような補助発問や、切り返し発問に留意しています。その実践のモデル授業として、第4学年で、教材「ドッジボール」を活用した道徳科の授業を行いました。
児童に考えを深めさせたかったポイントは、主に二つです。一つ目は、議論する道徳を行うために、「問題解決的な学習の手法」をとり、主発問の前段階で「この話における問題点は何か」を考えさせたことです。二つめは、問題解決的な学習では、登場人物の心情理解を主とする、いわゆる「読み物的道徳」とは異なり、問題点を明確にすることで議論の視点を作ることができると考えます。そして、その問題を解決するためにどのような行動や考え方が必要になるかを議論させることができるのです。
本授業では、観点として出させたかった三つの問題点(1.自分の不正を認めないこと、2.それに同調している人がいること、3.そのことに対してはっきりと正しいことが言える人がいないこと)を児童が考えることができました。しかし、二つ目のポイントとして定めた「主発問で議論する」ときに、児童から多様な意見が出たものの、それを教師が効果的に分類・類型化することができなかったことが、本授業の大きな課題となりました。
毎時間の反省をふまえ、一年を通して議論する道徳を実践し、より効果的な授業展開や発問の工夫を重ねることで、児童の道徳性を養っていきたいと思います。