モラルBOX日記

【豊明市立双峰小学校】「知らない間の出来事」の学習を通して

公開日
2018/11/22
更新日
2018/11/22

情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)

 本校では、気持ちを伝え合うことの難しさを様々な場面で児童と考えています。そこで、道徳科では、「知らない間の出来事」の教材を活用して、相手に気持ちを伝える大切さや、文字による情報伝達の怖さなどについて話し合いました。
 「知らない間の出来事」は、9月1日に転入生してきた「あゆみ」と、友達になろうとした「みか」のそれぞれの回想で話が進みます。携帯電話を持っていないあゆみのことを、みかは憶測で「友達が少ないみたい」と級友にメールで伝えました。それが「いじめられていたらしい」と多くの人に広まってしまったのです。うそのメールが出回っていることに対し、帰りの会で自分の気持ちをみんなに伝えるあゆみ。自分の書いたメールが原因で、あゆみを苦しめてしまったことに気がついたみか。それぞれの思いや行動について話し合いました。
 まず、何が問題だったのかを問うと、「みかが憶測だけで人のことを決めつけてしまったことがよくない」「他の人に伝える必要はない」など、みかの取った行動があがりました。また、「みかから送られてきたメールを転送した子や、言葉をかえて別の子にメールした子もよくない」という問題点も出ました。
 さらに、その後の行動について、「転入生のあゆみが自分の気持ちを伝えるのは、すごく勇気がいったと思う」「自分のせいだと気付いたみかが電話を掛けたのも勇気がいっただろう」「きっと直接話をして、友達になれると思う」といった、相手の気持ちを考えた意見が出ました。
 振り返りには、「友達と顔を見て話をする」「噂や陰口を言ってしまったことがあるからこれからはしない」「メールに悪口を書かない」「本当かどうか自分で確かめる」「勇気をもって自分の気持ちを伝える」「悪いことをしたら、ちゃんと謝りたい」「素直に自分の失敗を認めたい」「携帯電話があるかどうかは関係なく、友達になる」「仲間外れは絶対しない」といった、メールを使用する際に心掛けるべきことについての意見が多くでました。
 これからも、授業を通して、よりよい友達関係を築くために大切なことを考える学習に取り組んでいきたいと思います。

  • 3717731.jpg

https://asp.schoolweb.ne.jp/2340010/blog_img/10517531?tm=20240815153205