モラルBOX日記

【稲沢市立下津小学校】福祉実践教室で学んだこと

公開日
2018/11/28
更新日
2018/11/28

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

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 本校では、毎年6月に稲沢市社会福祉協議会の協力を得て、「福祉実践教室」を実施しています。今年は、「車いす体験」講座と「盲人ガイド」講座を開催しました。
 「車いす体験」の講座では、講師から車いすの使い方を教えていただきました。また、車いす使用者が町の中で困ることや、車いす使用者に会ったときに、子供たちでもできる手助けの方法(介助法)についてお聞きしました。その後、二人一組になって実際に車いすに乗ったり、介助したりする体験をしました。マットで起伏を作ったり、三角コーンを障害物に見立てたりしたコースを、車いすに乗って通る体験は、ほとんどの子が初めての体験だったため、「車いすに乗せてもらって、思ったより怖かった」「マットなんて、ほんの少ししか段差がないのにうまく上れない」という感想が聞かれました。
 全員が、車いすの体験をした後、「段差が大きいときはどうするの?」という質問が出ました。段差が大きいときは、車いす利用者だけでは段差を乗り越えることができないため、周りの人の手助けが必要なことを聞きました。そして、段差が大きいときの車いすの介助の仕方を教えていただき、15cmほどある体育館の入り口の段差を実際に上ったり降りたりしました。大きい段差を後ろ向きで降ろしてもらうのは、少し怖くて難しいと感じた子が多くいました。子供たちからは、町で段差が越えられずに困っている人がいたら、優しく話しかけたり、手伝ってあげたりしたいという声が聞かれました。
 町には車いす利用者だけでなく、様々な障害をもつ方がいます。障害をもつ方の生活や困っていることなどを知ることで、障害のあるなしに関係なく共に生きていくことの大切さを考えるよいきっかけとなりました。誰にでも思いやりの心で接することができる子供たちに育ってほしいと思います。