モラルBOX日記

【半田市立板山小学校ならわ学園分校】心と心をつなぐ和太鼓の演奏

公開日
2019/02/06
更新日
2019/02/06

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

 本校では、総合的な学習の時間に、和太鼓の練習に取り組んでいます。和太鼓の演奏を通して、情緒の安定や心身の健やかな成長を支援することがねらいの一つです。
 練習は、正座をして背筋を伸ばし、礼儀正しくあいさつをしてから始まります。気持ちを落ち着かせ、集中して物事に取り組む第一歩です。2年生から6年生まで全校児童31人が3から4人ずつのチームをつくり、太鼓を打ちます。練習する曲は、「豊年太鼓」と「お祭り太鼓」で、太鼓の一面を3人で同時に打ったり、曲の中で打ち手が次々と交代したり、かけ声を出したりと、仲間と息を合わせることが必要です。
 練習を続けている上級生は、太鼓を打つ姿勢や動き、ばちの持ち方や構え方など、下級生から見ると、全てが「かっこいい」憧れの存在です。上級生は、下級生に手取り足取り教えることで、年長者としての自覚と年少者を大切にしようとする気持ちが育ちます。そして、下級生には「6年生になったら、こんな上級生になりたい」という気持ちが芽生えていきます。全員の息が合い音やかけ声が一つになると、児童の間に一体感が生まれます。
 練習の後に行う振り返りでは、お互いのよいところを発表し認め合うことで、自己有用感が高まり、よりよい演奏をしたいという思いを高めるとともに、仲間とのつながりを深めています。
 練習の成果を発表する機会は、半田市の音楽会の他、学園祭や地域の敬老会など、年間6回ほどあります。かけ声とともに力いっぱい演奏する姿に、観客から惜しみない拍手や激励の言葉をいただいて、発表を重ねるごとに、練習に対する意欲も一層高まってきました。
 心情や感情を育てる音楽の力や仲間とのつながりを通して、心と心をつなぐ和太鼓の練習を、今後も続けていきたいと思います。