モラルBOX日記

【豊田市立朝日丘中学校】豊かな心を育む〜朝日丘人権集会の実践〜

公開日
2019/04/01
更新日
2019/04/01

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

1.人権集会を通じて、豊かな心を育む
 本校では、毎年12月に「人権集会」を行い、様々な講師を招いて人権について考える機会を設けています。講師として、伊藤真波(いとうまなみ)さんをお招きしました。伊藤さんは、学生時代、不慮の事故に遭われ、右腕を複雑骨折し切断、絶望の淵に立たされながらも、看護師になるという夢を実現しました。その後も、色々なことにチャレンジし、北京パラリンピック、ロンドンパラリンピックにも競泳の100メートル平泳ぎ選手として出場しました。その後、御結婚され、一児の母となった伊藤さんによる講演が行われました。
 伊藤さん御自身の経験から、「ありのままに」「自分らしく」生きる大切さを教えていただき、最後に弾かれたバイオリンの音色は感慨深いものがありました。そして、公演の終わりには「キラキラした人生を歩んでほしい」という伊藤さんからのメッセージがありました。
 また、生徒からは、「今しかできないことをがんばり、笑って歩んでいきたいです。自分と向き合う時間を大切にしていきます」という言葉がありました。
 この「人権集会」を受けて、「伊藤さんの話で心に残っていることは、支えてくれている人が必ずいるということです。伊藤さんが夢をあきらめなかったのは、家族や先生の支えがあったからこそなので、身近にいる人を大切にしていきたいと思いました。また、その人たちに恩返しをしたいという気持ちが生まれることで、その夢に向かって今まで以上にがんばっていくことができるかなと思いました」という感想や、「ありのままをさらけ出して生きていくことは勇気が必要だけれど、とてもかっこよいと思いました。また、伊藤さんを支えてきたお父さんお母さんはすごいと思った」といった感想をもつ生徒もいました。「諦めない心」をもつことの大切さや「周囲への感謝」を忘れないことの重要性を再確認することができました。

2.高齢者の方との交流を通じ、地域とのかかわりを大切にして地域に貢献できる生徒を育てる
 本校の3年生は、毎年、ボランティア体験として、高齢者の方々との交流の機会を設けています。「認知症サポーター養成講座」を受講し、認知症についての正しい理解と、接し方の気遣いを学びました。そして、道徳の授業では「一冊のノート」を実践し、中学生の主人公が認知症の祖母に対してどのように接していくことがいいのか、考えながら授業に臨むことができました。
 高齢者の方々との交流では、独居老人のお宅へ伺って家の片付けを手伝ったり、話し相手になったりして意欲的に活動することができました。そこで、「認知症サポーター養成講座」や、道徳の授業で学んだことを生かして、お年寄りの声をよく聞いて、どんなことに困っているのかを考えながら接することができました。
 この活動を通して、今後も、地域のお年寄りの方との交流を継続したいと考える生徒を育むことができました。

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