モラルBOX日記

【東海市立大田小学校】 6年生道徳科「修学旅行の夜」−自由と自分勝手の違いを考えよう−

公開日
2019/07/25
更新日
2019/07/25

道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)

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 本校では、現職教育の研究主題として「自らの力で未来を切り拓いていく児童の育成」、副題に「進んで意見を出し合い、考えを深め合える楽しい授業をめざして」を掲げ、日々の教科指導を行っています。
 修学旅行を目前にひかえ、「修学旅行の夜」という教材をもとに話し合いました。主人公たちが、「人に迷惑をかけないように、自由におしゃべりをしよう」と決めたことについて、自分の考えをもち、立場に別れて話し合いました。子供たちは、自分の考えを発表し、「人に迷惑をかけない」という言葉が、キーワードになっていきました。「人に迷惑をかけないなら、少しくらい話してもよいと思う」という意見が圧倒的に多いのに対し、「少しでも話していたら、寝たい人のじゃまになる」「自分勝手なのではないか」という少数派の意見が、多数派の子供たちに考える機会を与え、立場を変える児童が現れてきました。
 授業の振り返りでは、「自由におしゃべり」することは、結果として「自分勝手に過ごす」ことになる。「自由」は、多くの人の幸せが保障されることであり、「自分勝手」は、一部の人だけが楽しい状態で、不幸せな人が出てくることだと、子供たちの言葉でまとまりました。
 身近な題材を使って考えさせることで、ふだんの生活においても、自分なりに考えて行動できる児童を育成していけると考えます。自分事として考えさせる授業を、今後も実施していきます。