【愛西市立永和小学校】「書くこと」から始める道徳の授業実践〜付箋を使った意見交流〜
- 公開日
- 2019/08/09
- 更新日
- 2019/08/09
道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)
2年生で、「ありがとうって言われたよ」という教材を使い、道徳科の授業を行いました。
主人公の男の子「ぼく」が、友達や下級生・同級生が困っている場面に遭遇し、それぞれの相手に対して親切に接していき、そのたびに「ありがとう」と言われます。そして、家に帰ってから主人公の「ぼく」が、お母さんに1日の出来事を報告する、という話です。
毎日の学校生活において、友達や先生などとの関わりの中から、相手の考えや気持ちに気がつき、お互いが相手に対して思いやりの心をもって接することができるようになってほしい、また、付箋を用いた意見交流によって、自分や友達の意見を知ることのよさを感じてほしいと考えて実践しました。
まず、読み聞かせをし、お母さんに話したとき、「ぼく」はどんな気持ちだったかを付箋に書き、グループで一人ずつ意見を発表します。その後、グループの付箋を全員分貼った用紙を全体交流の場面で活用し、一人一人の意見を知ってもらいました。
児童の意見として、「ありがとうと言われた方も気持ちがいいんだ」「お母さんにほめられてうれしい」「もっとありがとうと言われるようになりたい」などの意見が出ました。児童は自分の考えと友達の考えを比べながら、真剣な様子で聞き入っていました。
この授業を通して、親切にされた方も、した方もうれしい気持ちになることを感じることができました。
本校では、「主体的・対話的に学ぶためには、どうしたらよいか」を現職教育のテーマにし、発問と板書の工夫、活発な意見を交流するための工夫などを考えながら授業実践に取り組んでいます。
自分の意見を積極的に発表するのが苦手な児童にとって、付箋を使って自分の意見を他の友達に知ってもらうことができるのはうれしく、自信につながっています。初めは、どのような意見を書こうか迷っていた児童も、何度もこの形式を繰り返すたびに、意見を書くことに慣れてきたように思います。
言葉で発表するのが苦手な児童にとっても、自分の考えを「書く」ことから始め、友達の意見を知り、自分の意見も知ってもらうよさ感じ、より議論が深まる授業を目指そうと思います。