モラルBOX日記

【西尾市立荻原小学校】発問を工夫した道徳科の授業実践

公開日
2019/08/09
更新日
2019/08/09

道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)

 本校では、「道徳」が「特別の教科道徳」として教科化されたことに伴い、児童が道徳的課題を自分のこととして捉え、考えを深めていけるような授業づくりに取り組んでいます。
 4年「ブラッドレーのせい求書」の授業では、家族の一員として家庭生活に、より積極的に関わろうとする態度を育てることをねらいとしました。
 まず、ブラッドレーの気持ちを考えることで、多くの児童が抱くであろう自己中心的な考えに触れた後、中心発問「お母さんは、どんな気持ちで請求書を書いたのか」によって、母親側の気持ちを考えさせました。こうした展開によってお金のためではなく、家族のために愛情をもって育ててくれていることに気付くことができました。児童の振り返りに、「私もお金を請求してしまうことがあります。でも、お母さんたちも仕事や掃除をしてくれているから、毎日疲れていると思います。請求をしないで、少しでも疲れさせないように、私たちががんばっていけばよいと思いました」と書かれていました。道徳的課題を、多面的・多角的に捉える発問をしたことで、道徳的価値の理解を深めることができたと考えます。
 今後も、児童が道徳的課題を自分のこととして捉え、考えを深めていけるような道徳科の授業を実践していきたいと思います。