モラルBOX日記

【新城市立黄柳川小学校】「考える」「議論する」を大切にする道徳教育の実践

公開日
2019/09/06
更新日
2019/09/06

道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)

 本校では、健やかな体・豊かな心・確かな学力の基盤となる考え方や、豊かな情操を高めることを目標に、「特別な教科 道徳」を要とした道徳教育を工夫・改善して、実践に取り組んでいます。
 学級の人数が10人前後と少ない本校では、授業においても多種多様な考えができるように、低、中、高での道徳科の学年授業を、学期に1〜2時間取り入れています。5・6年生の授業では、「感謝」をテーマに相田みつをの詩「花を支える枝」を取り上げました。詩の最後の部分「根は見えねんだなあ」の「見えねん(見えない)」の部分を隠し、どんな言葉が入るのか考えさせました。そして「見えない」という当たり前のことの意味を考えさせ、その偉大さや大事な役割があることにふれました。児童は、自分たちが「花」であるなら両親が「根」であることに気づき、両親が日頃どんな言葉をかけてくれるか意見を交わし、そこから両親の自分に対する思いを考え、発表しました。児童の多くは、根が見えないことについて、「当たり前だ」「その通り」と感じつつも、改めてその意味を考えることで、いつも当たり前のように自分に接してくれる両親の気持ちを思い起こすきっかけになりました。
 今後も、児童が問題意識をもって考えられる資料の選択、開発、また議論を深めていける授業の在り方を検討していきます。