モラルBOX日記

【稲沢市立坂田小学校】1年道徳科の授業「おしゃべり」

公開日
2019/08/30
更新日
2019/08/30

道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)

 本校は、現職教育で「自己をみつめ、よりよく生きようとする児童の育成」をテーマに道徳科の研究に取り組んでいます。発問を吟味し、話合い活動に重点を置くことで、子供同士が多様な価値観を知り、深い学びにつなげていきます。話合いのしやすい学級の雰囲気づくり、教師の言葉かけを意識しておこなっていき、何を話してもよいという安心感と自己肯定感がある中で授業をしていきたいと考えています。
 また、今年度は、重点とする内容項目を「礼儀」「規則の尊重」などに絞り、目指す児童像を「互いにルールやマナーを守り、よりよい行動の仕方を考える児童」としています。重点とする内容項目を中心に、子供の変容が年度当初と2学期末でどのように変化したのか比較するために、アンケートを実施しています。アンケートからは、しっかりとルールを守っていても自己肯定感の低い児童がいる一方で、ルールを守らず、周りに迷惑をかけていることに気付いていない児童もいます。事前アンケートでクラスの児童が苦手としているところ、個々の評価の低いところを意識して授業に取り組んでいます。
 6月に、1年生で、「おしゃべり」を教材に、授業を行いました。レンゲとミツバチがおしゃべりをする詩を通して、挨拶の大切さについて考えさせ、気持ちのよい挨拶を心がけようとする実践意欲と態度を育てることが目標です。本学級は、挨拶を苦手とする児童が多くおり、相手も自分も気持ちよくなる挨拶について考えました。レンゲとミツバチの会話の部分を教師と児童、児童のペア、代表二人などいろいろな形態で音読させた後、会話の部分でよいと思うところを発表した。「きれい」「ぴかぴか」など、挨拶だけではなく、互いのよいところを褒め合う部分を選んだ児童がいました。挨拶だけでなく、互いのよいところを褒め合うことは、気分がよくなることだというところまで深めることができました。
 本校では、授業ごとに「ふりかえりカード」を、また、学期の終わりには、「どの授業が印象に残っているか」など、学期ごとのまとめを書いています。1年生は、平仮名が十分に書けないため、顔のマークを使ってふりかえりカードを書かせました。
 1年生の1学期では、子供同士の話合いを深めさせるのはまだ難しいと感じました。しかし、少しずつ多様な意見が出る発問の工夫に心がけ、子供たちの考えを深めさせるような授業に取り組んでいきたいと思います。

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