モラルBOX日記

【豊田市立冷田小学校】自由について考え、議論する道徳科の授業

公開日
2019/10/04
更新日
2019/10/04

道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)

 6年生(男子1名、女子4名)の道徳科「自由行動」の授業を紹介します。
 「自由には、自分本位な自由と、互いを尊重し合う自由があり、どちらにもプラス面やマイナス面があることに気づき、自分にとっての自由について考える」というねらいで実践をしました。
 教材の内容は、修学旅行の自由行動の計画を、グループで話合う場面から展開されます。一人一人の考えを尊重するために、それぞれ別行動することで話がまとまりかけていました。しかし、リーダーの男子が考えを改め、グループでの楽しい行動になるよう計画しようと投げかけます。そこで、リーダーの心の変化について話し合いました。
 話合いの導入では、5名のうちの1名が別行動に賛成、4名がグループ行動に賛成と意見が分かれました。別行動を選んだ児童は、「気兼ねなく、束縛もなく、好きに行動できるから楽しい」と考えを発言し、グループ行動を選んだ児童は、「一人では友達と思い出を共有できない」「間違いを正してくれる人がいない」「一人で判断することは心配」などの意見が出されました。
 話合いを進める中で、「修学旅行として、みんなで出かける意味は何か」という意見が出されました。考えの違いは1対4のまま平行線で終わりましたが、互いの意見を聞き、別行動とグループ行動のプラス面、マイナス面を出し合うことができたことで、自由に対する視野は広がったと考えます。
 これから進める修学旅行の自由行動の計画立案に向けて、意味のある道徳科の授業となりました。教材の内容と自分を比べながら、5人のクラスメイトで話合いを重ね、自由に対する心の受け止め方がどのように変化していくのかが楽しみです。