モラルBOX日記

【岡崎市立北中学校】未来に必要な情報モラル

公開日
2019/10/23
更新日
2019/10/23

情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)

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 超スマート社会の到来が叫ばれる中、先手を打って学ぶべき新しい情報モラルがあるのではないかと考え、AIとの生活を想像する道徳科の授業を、1年生対象に行いました。
 自作資料「さよなら、あい」には、人格を感じさせるAI「あい」が登場します。生まれたときから一緒に生活してきた「ぼく」は、「あい」を姉のような存在と捉えて愛情を見せたり、人間とAIの違いを考えたりします。AIとの生活を具体的に想像することができたところで、「あいをいじめた人間は罪になるか」と発問し、「遵法精神・公徳心」の内容項目に迫りつつ、新しい情報モラルが捉えられれば、と考えました。
 生徒からは、「罪になる。AIにも心があるし、家族なのだから」「罪にはならない。AIは、プログラムであって感情や心はないから」「罪にはならないけれど、なってほしい。人間とあまり変わらないので、差別してはいけない」と多面的な意見が挙がりました。また、「少なくとも『ぼく』は傷つくのだから、罪になると思う」と、状況を多角的に捉えた意見も挙がり、AIをいじめる罪について考えを深めることができました。
 終末に、AIと生活するときに必要なことを考え、ワークシートにまとめました。「AIも人間も過ごしやすい環境」「AIをよく知ること」「AIを大切にする気持ち」という意見があり、遵法精神からは少しそれたものの、未来に必要な新しい情報モラルを捉えることができました。