【津島市立神守小学校】ありがとうって言われたよ
- 公開日
- 2019/10/23
- 更新日
- 2019/10/23
道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)
2年生の道徳科の授業で、自分のためになることや、相手のためになることについて学ぶことをねらいとして、「ありがとうって言われたよ」という教材で授業を行った。
この教材は、主人公のぼくが、学校帰りに困っている三人の登場人物に次々と出会い、手助けをするという話である。
導入時に、人に優しくするとどうなるか、どんな気持ちになるかを考えさせた。児童からは、「すっきりする」「自分もうれしくなる」といった意見が出された。次に、人に優しくされたときは、どんな気持ちになるかを考えさせた。「ありがとうっていう気持ち」という意見が出たところで、本時の教材「ありがとうって言われたよ」に入った。
はじめに教師の範読を聞き、「ありがとう」と言った登場人物たちの気持ちについて考えさせた。「なぜ、ありがとうと言ったのですか」と発問すると、「傘をかしてもらったから」「傘を片付けてくれたから」「ボタンを押して待っていてくれたから」と、はじめは、具体的な行動を挙げていたが、気持ちに着目させると、「うれしかったから」「助けてくれて感謝しているから」という意見が出た。「思いやりがあり、人のために尽くすことが『親切』」であるということを確認した。
次に、ありがとうと言われたときのぼくの気持ちについて考えさせた。導入時と同様に、「うれしい」という意見が多く挙がった。「また人を助けたいと思う」「手伝ってよかった」という意見も出た。
終わりに、授業について振り返ると、「友達が困っていたら、すぐに助けてあげたい」「人に優しくすると、よいことがあると分かりました」「優しくするのは、大切だと思いました」「自分もうれしくなるから、いっぱい優しくしたいと思いました」などの意見が多く出た。中には、「ブランコからおりられなくて困っていた一年生を助けたら、『ありがとう』と言われたから、もっと人助けをしたい」といった振り返りも見られ、自分たちの日常生活につながる有意義な学習となった。
「親切」や「感謝」は、相手がうれしくなると、自分もうれしくなるという双方向への働きをもつものだと気付く児童が多く見られ、ねらいとする価値に迫ることができた。