モラルBOX日記

【一宮市立浅井中小学校】 3年生道徳科の授業実践

公開日
2019/12/11
更新日
2019/12/11

道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)

 3年生の道徳科で、NHK for schoolの教材「勇者になりたい」を使って、「本当の優しさとは何なのか」を考える授業を行いました。
 導入では、児童が思う「やさしい人」を発表させました。「困ったときに助けてくれる人」「一緒に遊んでくれる人」などの意見が出ました。そこで、「本当のやさしさと、やさしさでは、何が違うのだろうか」と問い、本時の教材「勇者になりたい」に入りました。
 今回の授業では、「心情円盤」を使って自分の気持ちを表しました。最初の気持ちを表したあと、「なぜそう思ったのか」をワークシートに書きました。やさしいといえる立場では、「主人公は、自分の希望していた席になれたから」「誰も悪者にせず、問題を解決しているから」などの意見が出ました。反対に、やさしいといえない立場では、「くじでずるをしているから」「欠席していた子は、嫌な思いをするかもしれない」という意見が出ました。
 その後、「やさしいといえる」「やさしいといえない」の立場で役割演技を行い、様々な立場から考える場を設けました。役割演技を終えた後、自分の気持ちに変化があれば、「心情円盤」を動かし、その理由を発表しました。
 最後に、「自分なら席替えの翌日、どうするか」を考えました。「席替えを、もう一度する」「欠席の子と自分の席を変わってあげる」という意見が多く出ました。これらの意見から、リーダーの行動は、本当のやさしさとは違うということに気付き、「本当のやさしさとは何なのか」をワークシートに記入しました。
 振り返りでは、「やさしさにも種類があると分かった」「最初は、やさしいと思っていたけれど、友達の意見を聞いて、自分の意見が変わった」「本当のやさしさは、一部の子だけではなく、みんなに平等にやさしくすることだと分かった」という意見が出ました。
 今回の道徳科では、多面的・多角的に考えたことで、児童の道徳的価値は深まったと感じました。今後も、道徳科の授業にしっかりと取り組んでいきたいと思います。