【刈谷市立朝日中学校】自分のよさって何だろう?
- 公開日
- 2019/12/10
- 更新日
- 2019/12/10
道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)
本校の校訓は、「まごころ」です。相手のことを大切にする気遣いと、心配りが学校にあふれています。友達のことを大切にできる生徒ですが、自分のよさを自覚できずに友達と自分を比べてしまい、自分に自信を失ってしまう生徒も少なくありません。そこで、道徳科で「優しさの光線」を教材として授業を行いました。
話の内容は、得意なことや好きなことがなく自信を失っていた主人公が、藤崎先生とのやり取りを通して、自分のよさを自覚し、前向きに生活していこうと気持ちを新たにするというものです。自分と同じような境遇の主人公について考えることで、自分のよさについて考えるきっかけにしたいと考えました。
まず、「自分のことが好きかどうか」を、「心情円盤」で表現させました。多くの生徒は、自分にはよいところがないと感じており、好きよりも嫌いの割合が高くなっていました。
授業の後半では、「クラスメイトのよいところ」を付箋に書き、相手に渡す場を設定しました。「困っているときに声をかけてくれて思いやりがある」と書かれた付箋をもらった生徒は、「え、そう」と照れくさそうにしていました。
振り返りでは、「自分のことが好きかどうか」を、再び「心情円盤」で表しました。好きの割合が増えた生徒に理由を聞くと、「友達からよいところをたくさん教えてもらって自信がつきました」と発言しました。また、授業感想には、「話を盛り上げてくれると書いてくれたから、友達を励ましたり、小さなリーダーシップを発揮したいと思いました」「みんなが見ていないところでも、きちんとやれると書いてくれたので、ボランティアをしようと思いました」と書いていました。
これからも、生徒たちの自己肯定感を高め、向上心をもたせるような実践を積み重ね、生徒たちの心を耕していきたいと考えています。