【豊田市立前山小学校】4年生道徳科の実践
- 公開日
- 2019/12/23
- 更新日
- 2019/12/23
心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)
「嫌だってきもち、かっこいい」(いじめられている君へ いじめている君へ いじめを見ている君へ)を資料として、道徳科の授業を行いました。これは、宮本亜門さんの幼少期の体験談で、友達と一緒にカエルを蹴ってしまった亜門さんの苦悩を考えること通して、いじめに立ち向かっていく難しさや大切さを理解し、いじめを防ぐために行動しようとする気持ちを養うことをねらいとした授業でした。
まずはじめに、「亜門さんは、なぜ友達と一緒になってカエルを蹴ってしまったのか」を考えました。「自分も一緒にやらないと、自分がいじめられる」という意見が多く出ました。この時点では、「自分はやらない」という強い意志を十分にもてない児童が多数でした。
次に、「どうしたら、いじめはなくなるのか」を考えました。「相手の気持ちを考える」「自分がされて嫌なことはしない」など、相手の立場に立った意見が出ました。最初の発問で、「自分だけやらないなんてできない」と考えていた児童も、それらの意見を聞き、「勇気をもっていじめを止めないと」という思いをもつことができました。
頭では、「いじめはだめ」「見たら止めるべき」と分かっていても、なかなか行動に移せないのが現実です。しかし、子供たちは、今回の授業を通して、周りも同じように考えていることが分かり、勇気をもっていじめに立ち向かおうという気持ちをもつことができました。
授業を進める上での工夫として、座席を円形にし、お互いが顔を合わせて発言し合う形式をとりました。発言者の表情までよく分かるので、考えや思いが伝わりやすい方法でした。