【美浜町立河和小学校】4年生「『もっこ』をせおって」の授業実践
- 公開日
- 2020/01/10
- 更新日
- 2020/01/10
道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)
本校では、「自分の考えを広め、深めることのできる児童の育成」をテーマに、道徳科の授業を要として現職教育を行っています。
4年生での授業実践を紹介します。教材「『もっこ』をせおって」の授業では、中心発問を、「重い荷物を背負いながら坂を上っているとき、二人は何を考えていたのだろう」の一つにしました。まずは、自分で考える時間を確保しました。考える際には、自分の考えを付箋に書かせ、一つだけでなく、考えつくだけ付箋に書かせました。その後、付箋を画用紙に整理しながら、自分の意見を伝えると、「私も似てる」と、友達の意見と比べながら、自分の意見を言う児童の姿が見られました。
グループの話合いの後は、全体の話合いを行いました。「なぜ、二人は、つらい思いをしているのに働くのだろう」と補助発問をすると、「ありがとうと言われるとうれしいから」という発言が出ました。そこで、「ありがとうと言われないとやる意味はないだろうか」と聞くと、「ありがとうと言われるからやるわけではないけれど、ありがとうと言われるとパワーになる」と考えが深まった。また、「自分が、二人の立場だったらどうする」という補助発問に対しては、「自分も、被災していて、つらいからできないと思う。だからこの二人は本当にすごい」など、主発問を一つにし、子供の発言に応じて補助発問をしたことで、「進んでみんなのために働く」ことについて、児童の本音を聞き出すことができました。
児童の考えを広げ、深めるためには、発問の大切さを改めて感じました。