【豊田市立東山小学校】1年生「やめろよ」の道徳科授業実践
- 公開日
- 2020/01/31
- 更新日
- 2020/01/31
道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)
本校では、「みんな仲よく 力いっぱい〜自分の思いをもち、仲間とともに学び合い、高め合う子の育成〜」という研究テーマをもとに、授業実践に取り組んでいる。今回の実践は、1年生の道徳科の授業で、「やめろよ」という教材で行い、勇気について考えた。
本教材は、意地悪をしている「こんきち」を見た主人公の「ぽんた」が、はじめは、見て見ぬふりをして通り過ぎようとしてしまう。しかし、勇気を出して「やめろよ」と言えたという内容である。
実践では、役割演技やグループでの意見交流などを取り入れた。子供たちは、積極的に参加し、友達の考えも聞きながら自分の考えを伝える姿も見られ、考えを深めていた。展開部分では、ワークシートを使い、ぽんたが「やめろよ」と言ったときと、言わなかったときとを比べて、どんな気持ちになっていたかを考えて書いた。言えたときでは、「怖かったけど言えてよかった」「勇気を出してよかった」などが出た。また、言わなかったときでは、「怖いけれど勇気を出して言えばよかった」「ぴょんこがかわいそうだけれど、こんきちが怖いから言えないな」などが出てきた。両方の気持ちを考えたことで、「やめろよ」と言えたときのよさと、言わなかったときのぽんたの心の迷いや葛藤を感じ取ることができていた。両方の気持ちを比較したことで、勇気を出して正しいことを行う価値について気づくことができた。振り返りでも、「これからは勇気を出して注意したい」という意見があり、勇気について考えを深める1時間となった。
今後も、道徳科の授業を大切にし、多くのことを考えたり感じたり、知ったりできる学びの場になるよう実践を進めていきたい。