モラルBOX日記

【安城市立桜井中学校】2年生道徳科「ジコチュウ」

公開日
2020/02/05
更新日
2020/02/05

道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)

 2年生の教材「ジコチュウ」で、道徳科の授業を行った。本教材は、家庭の事情で、学級の仕事などが十分にできなくなった佐々木に対して、「ジコチュウ」と言ってしまった僕が、佐々木の手紙を通してその事情を知り、相手を理解しようとしていなかった自分に気づき、考えを改めようとする教材である。
 「相互理解・寛容」をねらいとし、そこにつながるように授業を展開していった。生徒が意見をもちやすいよう、主発問を、「僕と佐々木、どちらが悪いか」と二択で考えられるよう設定した。僕が悪いという立場の生徒は、「何も知らずに、だめと決めつけるのはよくない」「ジコチュウという発言は、佐々木に対する嫉妬から」という意見が挙がった。一方、佐々木が悪いという立場の生徒は、「もっと先に事情をいうべき」「態度や行動がよくない」という意見が挙がった。
 しかし、今回は、どちらが悪いというところに着目させるのではなく、両者の言い分から「お互いに足りなかったのは何だろうか」と問い、最後の「よりよい人間関係を築くために必要なこととは」という発問につなげていった。その中で、「お互いのことを知ること」「譲り合う気持ち」「謝罪をすること」「自分の気持ちをきちんと伝えること」などの意見が出てきた。
 振り返りにも、「自分のことだけではなく、相手の事情や背景を知り、相手を理解した上で、発言していきたい」「相手のことを考え、受け入れる心をもちたい」といった感想があり、「相互理解・寛容」のねらいに近づくことができた。

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