モラルBOX日記

【南知多町立大井小学校】2年生「ゆきひょうのライナ」の授業実践

公開日
2020/02/27
更新日
2020/02/27

道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)

 2年生の「ゆきひょうのライナ」の授業実践を紹介します。
 ライナは、生まれて初めての探検で、川を泳ぐ魚をすばやく捕って飛んでいくさぎの姿を見たり、きつねに、「えものをとらなければ、こっちが命をなくしちゃうんだよ」と言われたりして悲しい気持ちになります。しかし、みみずくのおじいさんの「なくなった命の分も、一生けんめい生きることじゃ」という言葉を受け入れ、たくましく成長するという話です。
 授業の後半で「たくましく成長したライナに手紙を書こう」と発問し、ワークシートに書かせました。子供たちが書いた手紙を読むと、ライナが小動物を食べ、その命をもらって生きていることはつかめたようです。しかし、「人間もまた同様である」というところまで気付いた子は少数でした。そこで、ある子が書いた「食べた分の動物の命も背負って、長生きしてね。ぼくは、動物は食べないでご飯を食べています」という手紙を紹介し、話し合いました。
 そして、「お肉を食べるのは、お肉になった動物の命をもらってるのでは?」ということに気づいた子供たちに対して、食事の前に「いただきます」というのは、「命をいただきます」という意味もあるという話をすると、子供たちは「ああ」と深くうなずいていました。また、ある子が、「だから手を合わせるんだね」と言った言葉にも、みんなが深くうなずいていました。