モラルBOX日記

【高浜市立港小学校】「やめられない」を考える

公開日
2020/03/11
更新日
2020/03/11

道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)

 道徳科の授業を保護者が参観する「土曜学級」で、3年生の読み物教材「やめられない」を扱った授業を実践しました。この教材は、「主として自分自身に関わること」の「節度、節制」にあたりますが、情報モラル教育にも関わる内容です。3年生でも既にインターネットやゲームに夢中になり、生活のリズムを崩したり、必要なことをつい後回しにして困ったりした経験をもっている児童がいることが十分に考えられました。
 主人公の「まりさ」は、就寝時刻になってもゲームをやめることができず、夜更かしをしてしまいます。翌朝は、睡眠不足のため体調が悪く、食欲もない状態で登校しなくてはなりませんでした。その他にも、ゲームに夢中になるあまり、周りの状況が目に入らなくなったり、歩きながらゲームをして自転車とぶつかりそうになったりという場面もあります。
 児童は、それぞれの「やめられなかった」経験を話し、ゲームをやめられない「まりさ」の気持ちや行動に一定の共感を示しました。最終的には、ほどほどでやめることの大切さを発言したり、実際に家庭で決めているルールを紹介してくれたりしました。
 また、事前に児童から「夢中になったこと」というアンケートをとり、どのようなことを最長でどれくらい続けたことがあるかを調べ、本時において紹介しました。このアンケートから、ゲームを長時間続けたり、深夜遅くまでしたりした経験が既にある児童が多くいることが分かりました。この授業が、児童と保護者が日頃の生活を考える新たなきっかけになればと思います。