【小牧市立岩崎中】技術で著作権について考えました
- 公開日
- 2012/06/01
- 更新日
- 2012/06/01
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
現在はさまざまな教科で、生徒がインターネットを使って調べ学習をしたり、インタビュー(取材)活動をしたりして学習を深め、その成果をプレゼンテーションや紙面にまとめて発表するという授業形態が定着している。そういったまとめを行う際に、数多くの写真や資料を切り貼りしたり、スキャナやネットから取り込んで貼付して使用することがある。しかし、著作権や肖像権に関する知識や配慮は無いに等しい状態である。学校の学習活動の範囲内であるため違反にはならないが、今後、学習の成果を外部に発信していく機会が増えることが予測されることから、著作権・肖像権についての理解と配慮を深めることは、必要不可欠であると考える。そこで、1年生の技術の授業で、作品を作る前段階で授業を行った。簡単な情報モラルクイズを作り、それを元にどのような場合が著作権法に違反するかをグループで話し合わせた。
ねらいとする答えは生徒から引き出すことができたが、話し合いを深める時間が不足し、表面的な部分での学習にとどめざるを得なかった。生徒たちの反応はよく、実際に自分たちが技術の授業で作成する「自己紹介カード」でも、事例に似たことを計画していた生徒もいて、真剣に考える姿が見られた。表面的なものだけでなく、作品やその一部を使われる著作権者の心情的な部分にまで踏み込んで、話し合いを行わせることができれば、さらに深い学習ができると考える。
生徒の感想からは、以下のようなものがあった。
・自分が知らずにやってきたことが悪いことだと気づいたので、これからは気をつけたい。(男子)
・私はブログをやったり、HPをひらくことが多いので、これから注意したいと思います。(女子)
・私も友達からCDを借りることがあるが、著作権を侵害しないよう気を付けようと思った。(女子)
・自分が作ったものにも著作権がある。頑張って作ったものは、大切にしなくてはいけないと思った。(女子)