モラルBOX日記

【豊田市立佐切小】アナからのメッセージ

公開日
2012/08/31
更新日
2012/08/31

ちょっといい話

  • 1057567.gif
  • 1057568.gif

https://asp.schoolweb.ne.jp/2340010/blog_img/10514198?tm=20240815153205

https://asp.schoolweb.ne.jp/2340010/blog_img/10519915?tm=20240815153205

 7月のある日のことです。子どもたちが下校してから飼育舎の戸締りを確認していると、ウサギのアナ(ウサギの名前)が小屋の外で遊んでいるのを見つけました。
 子どもたちは、下校前に動物を小屋に入れるのが、飼育活動の日課になっています。その日も、1年生が協力してウサギを小屋に入れる姿を見かけました。「どうしてアナは外にいるのかな?自分で外に出たのかな?」とても不思議なことでした。アナは、職員の手で小屋に入れられ、ほっとしたようでした。
 おそらく、子どもたちが入れ忘れたのだろうと、教室の黒板にアナからのメッセージを書きました。「え〜ん。え〜ん。きのう、みんなが帰ったあと、ウサギ小屋にはいれなくて、ずうっと外の庭に残されていて、とてもさみしくて悲しかったよ。カラスに食べられたら、どうしよう・・・。アナより」と。
 次の朝、黒板のメッセージを見つけたT君は、「ええ?アナに『ごめんね』をいわなくっちゃ。」と、急いでウサギ小屋に向かっていきました。そして、アナの大好きなニンジンをあげながら、「昨日はごめんね。ブロックに隠れているとかんちがいしちゃった。これからは、ちゃんと見るからね。」と声をかけていました。
 本校では、30年以上も動物飼育活動を続けています。活動を通して子どもたちは、動物への優しさや生命の尊さを感じる心を身に付けている、そんなことが感じられる日常のひとコマでした。