【豊田市立滝脇小】『知ろう!滝脇の自然 守ろう!私たちの森 広げよう!地域へ』
- 公開日
- 2012/08/01
- 更新日
- 2012/08/01
心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)
本校は、豊田市の南端に位置し、標高242mの山頂に建てられた自然豊かな松平地区にある全校児童20名の小規模校である。
校庭からは、ホーホケキョ、トッキョキョカキョク、ツツピーツツピーなど、野鳥たちの楽しげなさえずりが聞こえてくる。学校の周り2ヘクタールが鳥獣保護区になっており、昭和41年に愛知県から「愛鳥モデル校」の指定を受けた。それ以来、本校の愛鳥活動は、そのときどきの児童と職員にしっかりと引き継がれ、地域の支援を受けながら続けられてきた。そして、愛知県教育委員会より平成21年に「野生生物保護モデル校」に指定された。
本校では、「知る活動」「守る活動」「広げる活動」の三本柱を立てて、愛鳥活動を通した心の教育に取り組んでいる。そのなかで「地域へ広げる活動」として、子どもたちは毎年、初夏になると、地区の老人クラブや保護者の方々と一緒に「二畳ヶ滝クリーン活動」に取り組んでいる。
二畳ヶ滝は、学校から1.5km程西に位置する郡界川の景勝地である。数多くの野鳥やムササビなどの野生動物が生息しており、保護活動に取り組んでいる。年3回実施する探鳥会のコースでもあり、山地の渓流に生息するカワガラスやヤマセミ、オオルリ等の姿が見られる。渓流の見所だけあって、訪れる人が残していくごみが散乱し、汚れた状況になることもある。
1980年に、こうした状態を見かねた当時の子どもたちが児童会活動として始めたのがこのクリーン活動であり、今年で32年目を迎える。地域の皆さんと力を合わせ、地域の自然環境やそこに生息する生き物の生命を守っていく地道な活動を続けることで、“滝っ子”のやさしい思いやりや温かい心が育まれている。