モラルBOX日記

【西尾市立佐久島小】島の伝統文化「佐久島太鼓」の継承

公開日
2012/08/07
更新日
2012/08/07

ちょっといい話

 佐久島には伝統芸能である「佐久島太鼓」が継承されています。しかし、近年は太鼓の打ち手が減ってきています。そのため、本校では子どもたちが伝統文化の継承を考える機会として、島について学ぶ「ふるさと学習」を設け、年15回程度、地域の方を島の太鼓の講師に招いて、実技指導をいただいています。子どもたちは、大太鼓とこじめ(小太鼓)、篠笛(横笛)を習っています。
 この7月には、地域の方の取り計らいで、太鼓の専門技師を講師として招き、太鼓の革の張り替え作業を直接体験させていただきました。大太鼓の革を張り替えることはめったにないため、子どもたちにとってたいへん貴重な経験となりました。講師の方に、「これは江戸時代後期、今から約165年前の太鼓だよ」と説明を受け、歴史の重さや伝統を引き継ぐことの実感がもてたようです。作業工程の説明の後、子どもたちも全員、実際に革張り作業を手伝いました。太鼓がよりよい音を出せるように、油圧ポンプを使ったり、全員が太鼓の上に乗って足踏みやぴょんぴょんと小躍りしたりして、革を伸ばしていきました。写真は、代表児童が十分に伸びた革を鋲打ちしているところです。
 太鼓の革張り実演を通して、太鼓のしくみや歴史、さらに太鼓を愛する人々の思いにふれることができ、子どもたちは今まで以上に「佐久島太鼓」を受け継いでいこうとする気持ちを高めたようです。