【愛西市立佐織中】いただきます
- 公開日
- 2012/09/24
- 更新日
- 2012/09/24
心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)
本校は、全校生徒と全職員が一堂に会して食べることのできるランチルームにおいて、平成18年度からカフェテリア方式の給食を実施している。自校調理で出来たての料理は調理員によって取り分けられ、生徒はそれをトレイに取って席に着く。広く清潔なランチルームで、温かいものを温かく、冷たいものを冷たくいただくことができ、生徒たちにとっては、まさに至れり尽くせりの環境が整っていると言える。
しかし、こうした豊かな環境や献立を前にすると、生徒の「心」の貧しさが目に付いてきた。現代の食料事情と豊か過ぎる食環境は、「食べたいものを食べたいだけ食べるのが当たり前」「食べたくないものは食べない」という自分本位な考え方となって、生徒の給食の様子にも反映されているように思われた。
このような実情をみると、「食」に対する意識の荒み様は、まさにその人の「心」の荒みにも通ずるものがあるように思われた。人が生きるということと「食」との関わりを知り、「食」の大切さを学ぶことを通して、食べ物を大切にする心、食べられることに感謝できる心、自分の「生」も他の「生」も大切にできる心を育むことが必要であると考えた。
そこで、平成19年度には、「思いやりと感謝の心をはぐくむ食の指導」を主題として、研究に取り組んだ。その後も、学級指導や給食指導、保健指導、各教科、道徳、総合的な学習の時間においてのみならず、家庭や地域とも連携も図り、全校体制で実践と研究を進めた。その結果、生徒たちの中には、「食」と「心」との関わりが少しずつ意識づけられてきた。
そして今年度、 取組が形骸化してきているところを見直し、再び食育の研究に取り組むこととなった。次の実践は、4月の学校公開で食育と関連させた道徳の授業である。
1 主 題 「いただきます」
2 本時の指導
(1)目 標
・食事に対する考え方や自分の行動をふり返ることができる。
・食事に関わるあらゆるもの、人に感謝の気持ちをもつことができる。
(2)指導過程
1 「いただきます」の意味を考える。
・命あるものをいただくという意味
・感謝の気持ちを表す(作ってくれた人、食材)
2 食事に対する自分や周りの人の行動をふり返る。
・一人分をしっかり食べている
・好き嫌いがある
・量が多くて残す
3 食事の改善のための、自分や周囲へのメッセージを詩に表す。
(1)テーマを決める
(2)詩を書く(下書き)
(3)清書をする(絵も入れる)
4 詩を発表する。
5 感想を書く。
* 資 料 *
「いただきます」
さかな
ぼくの肉を命を
みんなにあげる
やさい
私が地球から吸い上げた
エネルギーを栄養を
みんなにあげる
私たちは
感謝の気持ちを送ります
いただきます
ごちそうさま