モラルBOX日記

【豊田市立前山小】携帯電話・メールの使い方

公開日
2012/10/01
更新日
2012/10/01

情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)

 現在、前山小学校の6年生は、1クラス35人中、平均3〜5人くらいの児童が自分の携帯電話を持っている。我々が予想していた数よりもずいぶん少ない。しかしながら、携帯電話やインターネットへの関心は高く、ブログ・サイト・チェーンメールといった専門用語を知っている児童、親の携帯電話を借りて友だちにメールを送ったりしている児童も何人かいる。電話そのものに興味があるというより、メールなどのメッセージのやりとりに魅力を感じているように思いえた。
 今回は携帯電話に限定せず、現在ほとんどの家庭で使われているパソコンも視野に入れ、『電子メール』という大きな括りで指導することにした。(学年の実態に合わせ、情報モラル指導カリキュラムの3・4年生の内容の指導を行った。)
 『事例で学ぶネットモラル』(広島教版)の『電子メールのルール』の映像教材を使った学級活動を行った。児童は大変興味深くビデオを見ながらメモを取る様子が伺え、改めて映像教材が有効であることが分かった。『メールは便利』『メールは楽しい』と思っている児童が非常に多かったが、ビデオを見て『メールを送る時間帯に気をつけなければならない。』『メールでの言葉遣いにも注意が必要。』という意見が児童から多く出た。また今後『友だちとのメール』がきっかけで、仲間はずれやいじめなどの問題が起こる可能性があることも知った。携帯電話でもパソコンでも、メールを送信したり受信したりするということは、加害者にも被害者にもなりうるということ感じたに違いない。
 最後に、『docomoケータイ安全教室 映像教材』のDVDを見て、携帯電話の正しい使い方や、携帯電話を使用する際のマナーやモラルを学習した。児童の中には『いつか必ず携帯電話を使う日がくるから、マナーを守ってトラブルが起こらないように気をつけたい。』、『携帯電話やパソコンでのメールは、相手の顔が見えないから、言葉遣いや内容をちゃんと考えて使わなければいけない。』という感想があった。
 現在ではメールに留まらず、スマートフォンの流行により、ブログやツイッター、インターネットゲームに出会い系アプリ等、子どもたちの安全に配慮が必要な環境がどんどん広がっている。しかし、子どもから遠ざけるのではなく、メリットとデメリットをしっかり理解させ、安全に使うことのできるスキルを身につけていく必要がある。時代の流れとともに、『自分を守る』『人に迷惑をかけない』能力を養っていくためにも、今後も継続して情報モラルに関する取り組みを進めていきたい。