【瀬戸市立水南小】困っていたら・・・
- 公開日
- 2012/11/08
- 更新日
- 2012/11/08
ちょっといい話
9月のある朝の出来事です。
登校してすぐ,多くの子どもたちは元気に外へ遊びに行きます。まもなく朝の放課の終わりを告げる予鈴代わりの音楽が鳴ろうとしているときでした。本校の児童は,6年生以外の学年は,同じ昇降口を利用しています。昇降口を入ってすぐの廊下で,何人かの子が四つん這いになって,何かを一生懸命に探しています。廊下に目を向けているのは,子どもだけではありません。4,5人の先生も,廊下に目をこらしています。
「どうしたの」
「N先生のコンタクトレンズが外れて,どこかにいっちゃったんだって」
「ええっ。それは大変」
昇降口付近の廊下は,そろそろ教室へ戻ろうとする子どもたち,あるいは朝の打ち合わせのために職員室に行こうとする先生たちがたくさん行き交います。その廊下を通るだれもが,何があったのかと尋ね,コンタクトレンズを探し始めました。
「踏んだら大変だから,ここから入ってはだめ」
「見つけてもさわったらいけないよ」
口々にそんなことを言いながら,みんなで目を皿のようにして,コンタクトレンズを探しました。
みんなで探し始めて間もなく
「あれじゃないかな」
「あ、本当だ。どうもありがとう」
その場に居合わせたみんなで探したからでしょうか。ほんの数分で,N先生のコンタクトレンズが見つかりました。
学年を問わず,大人子どもを問わず,誰かが困っていたら,進んで手を貸すことができる。そんなやさしい人が水南小学校にはたくさんいます。