【豊橋市立豊岡中】相手の気持ちを考えて。 〜生き生きフェスティバル 豊岡アワー〜
- 公開日
- 2012/11/26
- 更新日
- 2012/11/26
心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)
毎年、豊岡中学校では、「生き生きフェスティバル」という行事があり、そのなかで、近くの保育園の園児と交流をする「豊岡アワー」という時間がある。1年生が園児の引率、2・3年生が園児をもてなす学級企画を行う。
1年生は、自分たちにとっても、初めての行事であったため、まず、「園児が喜んでもらえるためにはどうしたらよいのか」ということを考えた。今までの行事は、クラスのためにとか、自分のために全力を尽くすという部分が多かったため、「自分以外の人のために全力をだす」という初めての機会となった。
話し合いをすすめていくなかで、ある生徒が興味深いことを言っていた。
「ぼくもこの保育園を卒業して、あんまり覚えていないけど豊岡中学校に来たことは覚えている。何をしたかは忘れちゃったけど、一緒に連れてってくれた人がとても優しくて、どこかの遊園地に来ているみたいだった。今でも、楽しかったことは、よく覚えている。」
この生徒の発言をスタートに、それぞれの生徒が、「連れて行く園児が中学生になっても覚えていられるように、一日を楽しく過ごしてもらおう。」ということを考えながら、活動を進めていった。
園児のための名札や、お土産を持ち帰るための袋など、今、園児が興味をもっているものを調べたり、一人一人が満足できるようなものを考え、製作していった。
当日も、それぞれの生徒が、優しく声をかけながら、半日間園児と一緒に過ごしていた。そのとき、ある園児がこんなことを言っていた。
「明日もこの続きがあれば良いのにな。」
それぞれの生徒が、他人のために本気でがんばることができたからこそ、こういった言葉が園児からでたのだと思う。