【豊田市立元城小】「がんばって」ではなく「あなたの夢」を
- 公開日
- 2012/11/28
- 更新日
- 2012/11/28
ちょっといい話
「がんばろう」とか「がんばって」ではなく「あなたの夢を言葉や絵にしてください」というのが、元城小の子供たちへの依頼の言葉でした。
Iさんは震災後の陸前高田の人たちに、10cm四方の角材の中央に穴を開け試験管を差し込んだ一輪挿しにガーベラの花をそえて贈っています。その時に木の周りに子供たちの書いた色紙を貼り付けたいということでした。子供たちは、それぞれの未来を、夢を、言葉や絵で一生懸命伝えました。
たくさんの悲しみはまだまだ癒えることはなく、復興の道のりも未だ不透明な状況の中におられる東北の人たちは、子供たちのメッセージや絵に元気づけられたと聞きました。
もしかしたら、東北の人たちは過酷な現実の中で、子供たちの語る夢に寄り添い、それが実現する未来を一緒に歩いて行こうとしてくださったのかもしれません。そして、子供たちも陸前高田でがんばっておられる誰かに向かって自分の夢を語ることで、自分の心を、自分の夢見る未来を見つめることができました。
陸前高田の人からありがとうの手紙が届いたと聞いた時、こんなふうにして人がつながり、それが「絆」となり、未来への新しい一歩になるのかもしれないと思いました。
子供たちと陸前高田の人たちとの「絆」をつくったガーベラにまつわるちょっといい話でした。