モラルBOX日記

【武豊町立緑丘小】たった一言で○○になる

公開日
2012/12/18
更新日
2012/12/18

ちょっといい話

 先日本校の教育講演会に、志賀内泰弘氏を講師としてお招きし、「たった一言で○○になる」という演題でお話しいただきました。この講演会中に、子どもたちの「たった一言で○○になる」という経験を紹介したいという氏の意向により、事前に子どもたちから体験談を募集したところ、様々なものが寄せられました。その中の一つを紹介します。

『がんばってくるよ』 (4年生 男子)
「がんばってね。」「がんばるよ。」ぼくはこの言葉を家族や友だちに言ったり、言われたらそうかえしたりしている。あたり前につかっていた言葉だが、おじいちゃんとの会話でつかったとき、ぼくは、この言葉がとても大きく感じた。
 ぼくのおじいちゃんは、昨年の五月、くま本へりょ行中、のうこうそくという病気でたおれた。その病気のせいで左の手足は動かなくなってしまった。ぼくたち家族とおばあちゃんでくま本へ行った。今までとまったくちがったおじいちゃんになってしまっていた。
 4か月後、おじいちゃんはあい知のリハビリの病院へ転院できた。ぼくは、休みの日はおじいちゃんの病院へ行った。
 リハビリ室へ行くときぼくは、「おじいちゃんがんばってね。」と声をかけた。するとおじいちゃんは、「がんばってくるよ。」と言って、車いすでリハビリ室へ行く。
少しでも立てるように、動けるようにとリハビリをがんばっているおじいちゃんを見て、がんばるという言葉は、とても強くする言葉のように思った。
 ふだんお父さん、お母さんなどから「がんばれ。」「がんばってね。」と言われると、返事のように「がんばるよ。」と言っていた。でも、今は少しちがう。何かできるようになる気持ちで「うん。がんばる。」と強い心で言っている。おじいちゃんから言葉の意味を教わったようだ。