【豊田市立逢妻中】わすれない311 ありがとう商品の売上げの中から義援金を
- 公開日
- 2012/12/14
- 更新日
- 2012/12/14
ちょっといい話
逢妻中学校の特別支援学級「ありがとう学級」では、知的障がい、自閉症・情緒障がいの生徒が、将来の自立に向けて生き生きと生活している。主に作業学習ではキーホルダー、コースター、カレンダー、総合学習では稲作やぶどう栽培などを通して、生徒たちは社会体験活動に取り組んでいる。
「あんたたち、えらいねえ、こんなに続けてるんだ」地域の方からの声がけに、笑顔で喜ぶ生徒たち。行きつけの地域の交流館で、活動の様子を知る人たちの励ましの言葉は、生徒たちにとって大きな力となっている。2011年3月11日、東海地方も大きく揺れ、未曾有の大惨事となった東日本大震災。日本中の人の気持ちが一つになった。本校の「ありがとう学級」の生徒も「大変なことになっている」「何かしてあげたい」とテレビ映像から流れる様子を観ながら口々に声を出す。学級の中心で動くA君が、「僕たちも寄付しよう」と立ち上がった。しかし、学級の中には、寄付金が出せない生徒もいる。よい方法はないかと考えている時に、アイデアマンのB君から「ありがとう賞品の売上げから出したらどう」という言葉が出た。これには、全員が大賛成。そこで少しずつでも続けることが、大きな力になると考え、毎月の売上げの一部を寄付することに決まった。
大震災が起こった3月から、学級のキーワードを「わすれない311」とし、毎月、中日新聞社会事業団を通じて義援金を送り続けてきた。2012年11月末の義援金合計が、161,009円になった。ありがとう学級の生徒が、汗を流して得た大切なお金である。校内のバザー、地域のふれあい祭り、学区の小学校や、事業所など、多くの方々に支えらて、これからも続けられることだろう。