【北名古屋市立師勝南小】自分たちにできることを
- 公開日
- 2013/01/10
- 更新日
- 2013/01/10
ちょっといい話
本校でも、2010年からペットボトルキャップとプルトップの回収をしている。
先日、児童会役員が掲示板で今までの成果を発表した。ペットボトルキャップ回収数は259420個、ワクチンにすると324人分に当たる。この活動の良さは、児童が自分の行為がどう反映するのかを掴みやすいところである。
毎週火曜日に集会委員が回収するのだが、決して声高に回収日だとは言わない。児童は当然のこととして、家庭で集めたキャップやプルトップを持参する。1年生にもそれは浸透している。集会委員も当然のこととして回収に各教室に向かう。無理なくできることを自然に行うことこそが、継続性のあるボランティア活動に繋がる。
そして、この個数は地域の協力の賜物でもある。「これだけの数になると孫も持って行かんのだわ」と言って段ボール箱いっぱいのキャップを毎年届けてくださるおじいちゃん。
また、聞くところによると、「○○さんの孫さんの学校で集めとるから」と近所の方が児童の家庭に届けてくださることもあるらしい。児童、家庭の関心もさることながら地域の方々に支えられての活動である。
プルトップはかなりの数が集まらなければ、車椅子に還元できないのだが、地域の子ども会の役員の方からこんな話を聞いた。 子ども会の行事で、飲料メーカーの工場に見学に行ったとき、工場の方が自社の飲み物を児童に出してくださった。 すると、一人の児童が「学校でプルトップを集めているので、これをもらっていいですか」と聞いたそうだ。「あ、そうだね」、「もらっていいですか」、児童は口々に尋ね、プルトップを大事そうに鞄にしまった。この話を聞いたとき、学校で提案したボランティア活動が児童一人一人の日常生活と重なった像が見えた。 決して特別なこととはせずに、生活の中で自分にできることを素直に実行しようとする児童を私たちは誇りに思う。