【設楽町立設楽中】自分で自分をコントロールできる生徒の育成をめざした活動
- 公開日
- 2013/01/31
- 更新日
- 2013/01/31
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
2年生の道徳の授業で、内容項目「望ましい生活習慣、心身の健康、節度と調和」〔1−(1)〕について学習した。
本学年の実態として、携帯電話を持っている生徒は多く、休み時間に携帯電話の話題で盛り上がっていることも多い。「ケータイメール」(中学校道徳『自作資料集』:明治図書)の読み物資料は、携帯電話が生活の一部になってしまった主人公の心の弱さを描いている。本学年の生徒たちも携帯電話には興味・関心を持っていることから、主人公の心情に共感する生徒は多かった。そこで、主人公の気持ちを考える2つの発問をしたところ、以下のような思いが発表された。
Q :時間を決めて、携帯電話を使いなさいと親に言われたとき、主人公はどんなことを思ったでしょう?
A1:メールが送られてきたら、すぐ返さなければいけないから、仕方がないよ。
A2:メールは自分のために送ってくれるんだから、返事をしなくちゃいけない。
A3:時間を決めなくてもいいんじゃないか。
A4:メールが来たとき、すぐに返事をしたいから、時間を決められない。
Q :“今のままでいいのかな?”と引っかかるものを感じた主人公は、どんなことを考えたでしょうか?
A1:メールばかり気にしすぎたかな。少しはガマンした方がいいのかな。
A2:大人になったとき不安だな。
A3:友だちとのつながりはなくしたくはないが、これからの自分に悪い影響が出てくるんじゃないか。
テストの順位が悪くなっても、父親に携帯電話を取り上げられても、携帯電話が気になってしょうがない主人公が、話の終盤で、“今のままでいいのかな?”と心の中に引っかかるものを感じた場面では、このままではいけないと生徒たちも感じていた。
自分で自分をコントロールすることの大切さを一人一人が感じ始める機会となった。