【岡崎市立新香山中】環境学習〜動物との共生について考える〜
- 公開日
- 2013/03/18
- 更新日
- 2013/03/18
心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)
岡崎市立新香山中学校は、岡崎市の最北に位置する学校で緑豊かで自然環境に恵まれた地域です。本校は、岡崎市より平成22年度より研究委嘱を受け「環境学習」をテーマに研究を進めています。その「環境学習」は「ESD」をキーワードにして教科横断的なカリキュラムで進めています。本校では、環境学習で求める道徳的価値観のキーワードを「世代を乗り越えた倫理観(世代間倫理)」であるとして新しい視点で実践を進めています。
その中で1年生の実践を紹介します。1年生は本校の学区における獣害に目を向け、動物との共生をテーマに据え、研究を進めています。そこでは、地元の猟師をゲストティーチャーとして招き、実生活における獣との関わりについて学んだり、バイオリージョンマップを作成したりして、地域の生態系についての学習を進めています。生徒の学びが進むと意識が人間と動物の共生が可能かどうかという立場が分かれていきます。
そこで、「沈みゆく島〜フオロパさんの決断〜」という題材で、道徳の学習を設定します。地球温暖化で沈みゆく島に暮らす主人公フオロパさんが、祖父母を残して故郷を離れるべきかどうかという立場討論を行う中で、生徒は持続可能な未来社会をイメージし、相互性や公平性を学んでいきます。そして、最後に「沈みゆく島ツバルの現状は人間の責任」という責任性を実感します。「地球温暖化は全人類の課題」であることを生徒がとらえ、自分のやるべきことを模索する主体的学びは、ESDをささえる学習活動で、道徳教育の重要性を実感しています。