モラルBOX日記

【春日井市立鳥居松小】仮想空間との上手なつきあい方

公開日
2013/07/10
更新日
2013/07/10

情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)

 授業でインターネットを使わせていると、おもわぬ児童がホームページの検索の仕方やサイトにたどり着く方法を知ってることに驚く。事前のアンケートをとってみると学級の半数以上が調べ学習でインターネットに接し、30%近くが毎日のようにフラッシュゲームなどで遊んでいて、思ったよりもネット社会にはまっていることが分かった。
多くの場合、親に内緒で遊んでいて、親は学習など有益なことに使っていると信じている場合もあり、問題を感じた。

 そこで「個人情報を守るために必要なマナーやルールを知らせる」「気軽に遊べるようなサイトにも危険が潜んでいることを具体例を通して知らせる」ことをねらいに、5年生を対象に授業を行った。

<主な活動>
○事前に作文を書かせて児童がどのようなサイトで遊んでいるか把握する
○インターネットを利用するときの注意点やルール・マナーをクイズ形式にして学習する
○「オンライン上のコミュニティーサービス」を体験して、無料サイトの実態を知らせる

<授業の様子>
○情報モラルのクイズを行ったところ、インターネットや携帯電話のルールやマナーについてはクラス全員が満点で、常識はほぼ知っていることが確認された。
○教室のプラズマテレビで「オンラインのコミュニティーサービス」の画面を見ながら登録の仕方を児童に実演させた。PC・携帯のメールアドレスがあればすぐに登録できる。
 そして、自分の部屋・つりゲーム・カジノ・旅行・遊園地などのいろいろな疑似体験ができる。仲間をつくってサークルもできるし、メール友達を次々に増やすこともできる。
 このような説明を実演とともに体験者にしてもらった。次に、未体験の児童から質問をして体験者に答えてもらった。メールアドレスやIDパスワードなど個人情報が漏れることはないのか、掲示板やひそひそ話という機能で、クラスの友達の悪口を書き込めるのではないか、などの疑問が出た。
○まとめとして、遊ぶのに有料なものが多いこと、ゲームの時に携帯電話の料金に加算できる仕組みもあるので注意すること、等の説明を教師が行った。

<児童の感想>
・楽しく遊べるけど、個人情報など注意することも多いと分かった。
・簡単にメールアドレスなどを伝えないことが大事だとわかった。
・有料か無料かも、きちんと考えて遊びたい。

 これは5年生での授業だが、6年生では愛知県警の「サイバー犯罪対策課」の人に来ていただき、「サイバー犯罪の防止」について学ぶ予定である。