モラルBOX日記

【新城市立海老小】命の尊さを感じとろう 〜海老川への稚鮎放流〜

公開日
2013/07/24
更新日
2013/07/24

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

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 校庭南側の里山には、東日本大震災の二日前に一人一本ずつ植樹した山桜があります。また、学校梅林には昨年より大粒の梅の実がたわわに実っています。海老川の上流には「日本のふるさと100選」にも選ばれた梅で有名な川売地区があります。
 二輪草、雪の下などきれいな花々にも囲まれ、本校は自然環境豊かな学校です。児童数は12名。少人数ですが、地域の方々が様々な形で学校に協力し、関わっていただけるので、子どもたちは毎日元気に生き生きと過ごしています。
 5月28日、鮎の稚魚を放流しました。6月といえば鮎釣りが解禁になり、夏の風物詩ともなっています。子どもたちもそれに一役買っているわけです。寒狭川下漁業組合の方々が水槽いっぱいの稚鮎を学校の横の海老川まで運んでくださいました。バケツに移した途端はねて飛び出るものから、動かず弱っているものもあり、そこにも生命の対する学びがあります。バケツに分けられた稚鮎を子どもたちはやさしく川に放しました。「弱った鮎を川に入れたら、何かに食べられちゃうんじゃない?」「死んじゃうかなあ。」「石のところで跳ねちゃだめだよ。体がきれちゃうよ。」子どもたちは触ってみてぬるっとした感触を味わったり、放した鮎を目でじっと追ったりしていました。稚鮎を逃がすことに抵抗があり、家に持ち帰りたいという思いもあったようですが、この川でないと育たないことも知っていて気持ちは複雑です。
「大きくなって戻ってくるんだよ。」
「また会おうね。」
子どもたちは、元気に泳ぎ出した稚鮎に声をかけていました。